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みし(号泣する準備は出来ていなかった)

「号泣する準備は出来ていた」という本があるのですよ。
まあ、それとは関係無い話です。


先日、「塀の中の中学校」というドラマを見ました。
義務教育を終了していない受刑者と、その担任となった教師の話。
生徒はたったの5名だけど、それぞれが暗く重い過去を持ち、また「字が読めない・書けない」ことへの強いコンプレックスを持っている。
教師は「自分の天職はこことは別にある」と感じており、当初受刑者へ教えることへ意欲がなかったが、生徒とのやりとりを通じて、学ぶ意義・生きる意味を見出していく。

この、生徒を演じた方々が素晴らしかったのです。
介護疲れで妻を殺害した過去を持つ佐々木(大滝秀治)。
まず、大滝さんが出てる時点でやばい。泣ける。
あの年齢を重ねた姿で、学ラン着て、九九や書き取りに必死になってる姿……泣ける。無条件降伏。
狭心症に倒れながらも「なんとか卒業だけさせてください」と頼み込む執念。ぐっときました。

そして、字が読めないことがもとで人を殺めた川田(渡辺謙)。
しかも、川田は岩手県花巻出身という設定。
ドラマ等で演じられる方言って、嘘臭くて苦手だったのですが、大変自然な訛りでした。
おそるべし、世界のケン・ワタナベ。
字を読めない川田が、一文字一文字辞書を引いて字を覚え、息子から差し入れられた本を音読する。
「小さい頃、『本、読んで』って言われて読んでやることできなかったが、ようやく父親らしいことできるな」と少し照れながら、面会室で息子によみ聞かせる「よだかの星」。
……もう息子さんと一緒に号泣ですよ。

最終的にちょっと自分でもびっくりするぐらい泣きました。
あぅー、涙もろくなってるんだろうか?
いやいや、きっと役者さんの熱演のせいです。
あとは、内館さんの脚本力のせい。
きっと。


(そういえば)
(先日、「みんなのうた」を久々に聴きました)
(『フレフレ大丈夫』という曲でした。やはり聴いてるうちにジワジワきました)
(……なんだ、やっぱり涙もろいだけ?)
(しかし、ホントいい歌でした。オススメ)
by yoshiko-gekidan | 2010-10-13 01:39