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おおぬま(今日は『花火の日』です)

両国川開きで初めて花火が打ち上げられた日なんだそうです。
ちなみに8月1日も同じく「花火の日」で、戦後花火が解禁された記念とか、
花火爆発事故が起きたとか、いろいろ後者の方がメジャー?

よしこには花火に因んだお話が二つあります。
「真夏の華」そして「花火〜真夏の華より〜」です。
まあ改めて内容については、この場では語りません。
(興味をお持ちいただいた方はメルマガ「よしこさんからの手紙」
バックナンバーを探してみていただけますでしょうか^^;)

私は夏が好きです。そして花火が好き。
当時は芝居って花火に似ている…そんな気持ちもあり、
「真夏の華」のパンフか何かで、そんな事を書いた覚えが…うっすらと…

芝居創りの時間はわくわくする瞬間の数々で、
打ちあがるまで、そして打ちあがっている瞬間のドキドキする気持ち。
でもそれは一瞬で消えて、だからこそ愛おしい…

そんな内容でした。たぶん。

私は昔から、人の死や、失うことがとても怖くて、
だからこそあえて踏み入れないようにしたものもあったと思います。
永遠なんてないのだから…
大事な物ほど、失う時、悲しいし、失うことが怖い。
よしこが始まった数年は、公演が終わるたび、
しばらくは壊れたように泣き続けていました。
終わってしまったことが悲しくてしかたなかった。
というか、もう普通に仕事とかしてるのに、
ふと気づくと泣いてる…みたいな。
若け〜な。青いな。……はずかしい。

よしこは、私にとって美しく脆く…
愛おしいほどに、そんな存在だと思っていた。
だから「花火」だったんです。

よしこもそれからいろいろあって、今年でなんとセブンティーンですって。
やるなあ、よしこ。

いろいろあった。ほんと…ここには書けないくらい。
それで、教えてもらった。
よしこは、俺が思ってるほど、脆くないんだって。

そうそう簡単に壊れないのは、みんながひとりひとり、そこに立っているから。
空のてっぺん見上げて、地に足つけて、それぞれが、そこに立ってるから。

俺自身も、俺が思ってるより、脆くなかったし。

今、私にとって、「花火」とは、
登り続ける道の途中で、いくつも上がっていくもの。
みんなで登りながら、ひとつひとつの花火をみながら。
これからも、登っていくんだ。高いところ目指して。
下をみれば、こんなに登ってきたんだね、
あそこから始まったんだねって、遠いところに懐かしいものが見えて、
地面があるから、しっかりそこに立っていられる。
しっかり登っていける。空目指して。

あらためて、ひとつひとつの花火が愛おしくなる。それが続いて、続いていく。
永遠だとか、壊れないものなんてないけれど、
今ここにあるものは、確かなものだ。
いや、そもそも、よしこだもんなぁ。「永遠」もアリだろ(笑)
by yoshiko-gekidan | 2009-05-28 23:50